セプターの忘れ物

セプターの本当の強さとは、一体どんなものなのか。
そして最強のセプターとは。
戦術面、特にプレイングでのそれはもう十分に書いたのでよしとして、
素質や才能、持って生まれた性分としての強さとは。
絵空事に近いそれは、実は簡単に定義出来るものだ。

最強のセプターとは。
セプターである事、カードを手繰る事そのものを楽しみ、
それに最も強い思い入れを持てるセプターだ。
何故なら、そのセプターは最後までセプターである事をやめないからだ。

最後までセプターであること。
これは、簡単な事のようで実は最も難しい。

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セプターは対戦を繰り返せば繰り返すほどに、
最初に味わった感動を忘れていく。
数百、数千回の対戦を経ていくうちに、
特別な体験も、ごく当たり前の事になっていく。

数千回の対戦を経ても前の記事の様な境地に至れば、
対人戦はカードを通して全てを感じ取れる様な自在感さえ
感じるものに変わり、その感覚の素晴らしさを知った者は、
飽くことなくセプターであり続けるだろう。

しかし、多くのセプターはそんな境地に至ることは無い。
対戦を繰り返す毎にカルドセプトで最初に遊んだ時の様な
新鮮な気持ちは風化し、クリーチャーの召還一つにしても、
ドラゴンであれ、ゴブリンであれ、単にゲーム上の駒、記号になっていく。
そして元々持っていた思い入れや愛着を少しづつ失っていくのだ。

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既に去っていったセプター達が居る。
勝てるブックの形を追求して一つの形に行き着いて飽きた者、
自分のスタイルを確立して満足した者。

彼らの多くは最初に感じた感動や愛着をどこかに置き忘れ、
自分から新鮮な感動を与えてくれる様な
新たなコンセプトなりブックなりを作る事を
しなかった者だと言える。

また、いかに自分から新鮮な感動を作り出し、
周囲を驚かせる様な戦い方をしていても。
愛着や思い入れが無ければ、新しい試みを諦め、
本当はまだ残されているであろう可能性を見つけられず、
セプターは自らセプターである事をやめてしまうだろう。

これは経験の浅いセプターにはまだ未体験の事だろうし、
旧作を遊び尽くし、もうやれる事が無いと感じた事がある
一部のセプターには既知の体験かも知れない。

しかし、余程の思い入れと愛着が無い限り、
誰にもいつかその決断を迫られる時が来る。

思い入れは、歌で言う所の歌詞の様なものだ。
歌詞の意味を知る事で、その歌の情景や物語に
より深い魅力を感じる事が出来る。

ゲームでも同様にストーリーや世界観が有り、
それを感じる事でそのゲームにより深い魅力と
味わいを感じる事が出来る。

サーガだけを渡されて、それを感じろというと
少々無理もあるのだけど。

いずれにせよ、世界観やストーリーに浸ることで、
攻略面だけでは維持出来ないモチベーションを保つ事が出来ると思う。
戦術や攻略にしか興味の無い方も、そういった意味で、
慣れ親しんだゲームの世界観に浸り、
ぜひ新たな楽しみを見出して欲しい。

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このブログは、セプターがセプターであることをやめる時に
カルドセプトの世界でまだ見ていないもの、
また、忘れた何かを取り戻す手助けをする為のサイトです。


「世界観の考察」は、対戦を重ねたセプターに
カルドセプトの原体験を思い出す為のきっかけを。

「対戦形式の提案」は、通常戦を戦い尽くしたと
考える人にも楽しめる、全く違った環境下での対戦方式を。

今後の展望やバランス、システムなどの考察は
次回作へ向かう気持ちを呼び起こす事を目的に。

苦言の類は、次回作を作る時の参考にして欲しいという思いから。


いずれにせよ、いつかあなたが一時的にでも
セプターである事をやめようと思った時、
このブログの事を思い出して下さい。

もしかしたらセプターである貴方にとっての忘れ物や、
これまでに見つからなかった何かが見つかるかも知れません。

・・・このブログは、最後までセプターで居続けようとする
セプター達の為に在ります。

テーマ : Xbox360 - ジャンル : ゲーム

セプターの強さとは

真に強いセプターとは、一体どんなセプターなのか。
もしくは、それに最も近いセプターとは。
戦術面でのそれは明らかに存在し、そして圧倒的なまでの力を持つ。

筆者はそんな、真に強いセプターの戦いを幾度となく見てきた。
そして、その強さの正体を知っている。

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こんな文章を書こうと思ったのは、
どこかで誰かがこんな事を書いていたのを見たのが発端だった。

「そもそもこのゲームに強い弱いなんて無いのにな
ある程度の知識があればあとは運でしかない 」と。

直後にこんな反論が有った。

「計算力記憶力は強さに直結するぞ
手札はもちろん、ディスカした内容と枚数は重要
土地計算も重要、土地転がしで勝てる状態なのに見過ごしてる人大杉」

更に、それに対してこんな意見が有った。

「何の不自由もなくゲームを進行させられる者同士の対戦になると、強い弱いというよりは、
当たり前のことをいかにミスなく当たり前にこなせるか、の勝負だな。
カルドは力比べの腕相撲ではなく、にらめっこ。
ただ笑わないというそれだけのことをいかに長く続けることが出来るか、っていうゲームだと思う。」

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・・・浅い。あまりにも浅い。

カルドセプトはそんなに浅いものではない。
「何の不自由なくゲームを進行出来る」だけのセプターなどには
何の実力も面白みも無い。増してコンセプトやブック、
プレイングで対戦相手に感動を与える事など出来はしない。

強いセプターはブック構築や、相手セプターやマップの
特性を知った上でのブック選択の読み合いなどで
対戦前から既に勝っている。

しかし、そういった面だけでなくプレイングの面でも
強さには明確な差が有り、実際に他を圧倒するセプターが居る。
彼らは「何の不自由無くゲームを進行出来る」程度のセプターが相手なら、
6割以上、人によっては8割以上の勝率を持ち、
その能力を見せ付けるのだ。

では、他を圧倒する程のプレイング面の強さとは一体何なのか。

確かに、先に有った記憶力、洞察力、計算力なども有る。
たとえば、自分のブック中にどれがあと何枚あるかとか、
相手が何枚どのカードを引いたからそれはもう
有っても一枚あるか無いかだ、などという様に推測したり、
レベルアップ時や、その時の護符の上がり方での
総魔力の正確な数値などが計算出来れば、
それが出来ないセプターとは歴然とした力の差を示せる。

しかし、このレベルのセプターなら幾らでも居る。
プレイングの高みにはまだその先が有るのだ。
真に強いセプターは、同じレベルに立っていない者から見れば、
まるでエスパーの様にも見えるセンスや直感力を持ち、
それを意識して、または無意識化で行えるのだ。

センスや直感といった言葉を使うと何やら胡散臭い様に感じるが、
筆者はこれらの正体を知っている。
膨大な対人戦の経験によって身につく無意識の力だ。


無数に有る定石の様なものやちょっとしたコツ。
特殊な環境への対処法などなど、確かにそれだけなら
知識だけでどうにかなる。ただ知っていれば良いのだから。

しかし、対戦の中で難しい選択を迫られる場合は全く別だ。
その選択の是非は結果論で終わる事も少なく無いが、
よくよく考えてみると正着手らしきものが有る事も多い。

また、どちらとも言いがたいながら、ある行動を選ぶ方が
高い確率で良い結果になる様な選択肢も有る。
時には一見、悪手の様に見える選択が正しい事まである。

こうした選択を迫られる場面は随所に有る。
行動の選択肢が狭いと思われがちな序盤のうちでも、
気がつかないうちに戦局を大きく分ける選択肢を選び取っているのだ。

仮に侵略も特になく、淡々と全員が増資でスピードを
競うだけの対戦でもそれは同様である。
何事も無く終わった様に見えて、実は各セプターは
随所に難しい選択を強いられている。

そんな長考を要する様な難しい判断を数十秒でこなすのに、
知識だけで対応出来るかと言えばそんな訳は無い。
たった数十秒の間に考えられる事などごくわずかである。
しかし、先に述べた様な直感やセンスを持つセプターは
これを一瞬のうちに判断出来るのだ。

皆さんも自分より上手い人が、訳の解らない行動をしているのを
見かけた事が有るだろう。これは後になってその理由に
気がつく事も多いが、本当に凄いプレイングは
その二段階は上を行く。ある程度以上のレベルに居るものでなければ、
その存在を気がつく事すら出来ないのだ。

こうした直感やセンスは、特別なものでありながら、
手に入れるまでの経験値の差こそあれ、
膨大な経験を積めば誰もが身につける事が出来る。

数百回、数千回もの対人戦の中で、似た様な状況判断を
強いられる事がある。その行動の詳細は覚えていなくとも、
その行動を取った時に良くない事が起きたとか、
悪い結果になったといった、結果だけの部分を
人間の潜在能力は時に無意識化で覚えていて、
直感やセンスという形でそれをプレイングに生かせるのだ。

一部のセプターの、まるで予知でもしているかの様なプレイングは、
そんな膨大な対戦経験から養われているのだ。


あるセプターが取る行動は、もちろん、
その大半は意識して行っている行動だろう。
しかし、強いセプターは自分でもそれと
気がつかないうちに無意識でそうした行動をも取っている。

しかもデジタルな思考と、そうしたセンスや直感を天秤にかけて
より有効な選択を選んだり・・・。

ある選択がローリスクハイリターンで有ると思った場合は
その都度ごとに博打を打ち、戦闘ではアイテム使用の駆け引きを
巧みに打ってアイテムを相手に使わせつつ自分は温存する。
こんなセプターを相手に「何の不自由無くゲームを進行出来る」
程度のセプターが勝てる訳は無いのである。

もちろん、一手一手、全ての行動でそれが出来るセプターなど
現時点では居ないと思う。しかし、仮に20%程度でも
そういったプレイングが出来ていれば、
そのセプターの力はそれが出来ないセプターを圧倒出来るはずだ。
筆者はそれが出来るセプターを何人も知っている。

真に強いプレイングが出来るセプターの力の正体とは、
そうした神がかった判断力である。

中にはあまり多くない経験でそれを体現してしまう様な
天才肌のセプターも居る。だが、多くのセプターは
そういった境地にはなかなか辿り着けないだろう。
それどころか、殆どのセプターはその存在さえ気がつく事が無いまま、
セプターである事をやめてしまうのだ。

しかし、実力の有るセプターとの対人戦で際どい勝負を繰り返し、
数百回、数千回の対戦を経れば、いずれその境地に至る事が出来る。
少なくとも、そういったセンスの存在を垣間見る事は出来る。

筆者などは経験が多い割には、稀にそれが見える程度に
留まってしまっている程度のセプターだが、
これを読まれている方の多くは経験を重ねていけば
筆者などは到底及ばないレベルに到達出来ることだろう。
その時は、ぜひ筆者には見えない世界のプレイングを教えて欲しい。

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カルドセプトは、ミスをしなければ勝てるなどという
底の浅いものではない。

やはり能力や経験によって明確な「強さ」の違いは有り・・・
また、真に強いセプターが立っている場所は、
神がかったものの様に見えながらも、
実は多くの人にとって辿り着く事が出来ない場所ではないのだ。

しかしセプターの本当の強さとは、戦術面だけでは計り知れない。
では、最強のセプターとは一体何なのか。
・・・といった所で次回「セプターの忘れ物」に続く。